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自己受容を高めるには?

脳の使い方をポジティブに変えていく方法をスモールステップで解説しているこのシリーズ、4番目のステップは「自己受容を高める」です。

自己受容、最近よく耳にするけど、
説明するとなるとよくわからない、と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自己需要とは「いい部分だけでなく、嫌な部分も含めて、ありのままの自分を認めてあげること」を言います。

アナと雪の女王がヒットした年、
自己肯定感とか、そのままの自分とか、
多様性とか、そんなことに目がむき始めた世の中だったので、
「ありの〜ままの〜姿見せるのよ〜♪」
と言う歌詞のLet it goがブームになったのも自然なことだったと言えます。

みんなの願望を歌に乗せていたのかもしれません。



でも、そう簡単にできない、と言う人も多いのが自己受容。



何故かと言えば、私たちが幼少期から受けてきた「教育システム」が、
自己受容できない自分を生み出している、と私は思っています。


「あるべき姿」が描かれ、そこにフィットする人間から評価される。
しかも、その「あるべき姿」と言うのは、
理想的なサラリーマンを生み出すために描かれたものなのです。


その「あるべき姿」になるために評価されて、
そこに達すると褒められる。
達することができないと「頑張りましょう」と言われる。


それが、親子間でも、通知表でも、テストでも、受験や会社、果ては婚活でも、
いろんな場面で繰り返し繰り返し行われるので、
私たちの潜在意識の中に、しっかりと刷り込まれているのです。


そうすると、どんな思考になるかと言うと、
「できた時は認める」
「できなかった時は、もっと頑張らなければならない(今の自分が認められない)」
という思考になります。

この思考が影響している先には、
自分をジャッジすること、
人をジャッジすること
があります。

社会でインプットされた「あるべき姿」を頭に描き、
そこに当てはまるか否かで人や物事をジャッジしてしまう思考になってしまうのです。

これが「白か黒かはっきりさせる」と言う思考にも繋がっている、と私は考えています。

そうすると、他者を認められにくくなるので
(自分のことも認めてあげられないので当然ですが)
人間関係でも悩みを抱えやすくなります。


特に困るのが、親子関係や、上司部下の関係。
「こうあるべき」を相手に押し付けてしまい、
相手の理解が不足するために、
打ち手を間違えて、目指したいゴールに向かう大きな妨げになります。


逆に言えば、
自己受容ができるようになると、
こんなことができるようになります。

1.どんな自分にもOK!を出せるようになるので、自分が自分の一番の味方になれる。
2.自己肯定感が高くなる
3.他者の価値観を認めやすくなり、他者の存在を受け入れやすくなる

こうなってくると、かなり生きやすくなります。

なんなら、婚活もめちゃくちゃうまくいくようになります。

「ありのままの自分を受け入れてくれる人」がいい、と言う方は多いですが、
それって自分でありのままの自分を認められていないから、
他者にそれを求めている場合が少なくないからです。

すると、自己受容できていないから、
他者も受容することができなくて、うまくいかない、という流れにはまっている可能性があります。

でも、自己受容できるようになれば、
「ありのままの自分を受け入れてくれる人」がまず自分になるわけなので、
最強の味方(自分)ができて、それが一番の支えになってしまうことと、
それが人を受け入れる寛容さや、支えたりする強さになるので、
他者を受け入れやすくなる、と言うわけです。



そして、目標達成に必要な「自己肯定感」からの「根拠のない自信」。
これを得るためにも自己受容ができていることがベースとなります。

じゃあその自己受容をどうやってできるようにしていくか。

「ノージャッジで自分の気持ちに寄り添う」

これが大事になってきます。


どんなに道徳に反していようと、
浮かんできた思考や気持ちに対して、
「そんなこと考えちゃいけない!」とは思わずに、
「そうだね、そう思ったんだね。だって嫌だったもんね。」
などと、自分の気持ちにOKを出して寄り添ってあげるんです。

最初は違和感があると思います。

でも、これを形式的にやっているだけでも、
心の状態は確実に変わってきます。

自分が抱いた気持ちに蓋をしなくて済むので、
自分の本当の気持ちがわかってくるようになります。

そして、その気持ちに対して
「そうだね、そう思ったんだね」
と承認してあげる。

ただ、これだけで良いです。


段々自己受容ができるようになってきたら、
嫌な感情が湧いてきた時に、
「嫌だったね、それの何が嫌だった?」
「だからこそ、どうしたい?」
と自分に聞いてあげることで、
自分が満たしたい価値観を知ることができます。


これは、平本式で平本あきおさんに教わったことですが、
嫌な出来事をストレスフルなものにせずに、
自分の人生の糧にしてしまうと言う、
なかなかお得な方法でした。


自己受容ができるようになると、
かなりポジティブ脳に近づきます。

次回は、
1.ネガティブな思考が生まれることは自然、と認識する 
2.浮かんでくるネガティブな思考の中で、役立つものと役立たないものに分ける 
3.役立たないネガティブな思考は捨てる 
4.自己受容を高める 
5.「ないもの」よりも「あるもの」に目を向けるようにする 
6.「あるもの」に感謝する 
7.「どうなったらいい?」と考えてみる 

のうちの、5について書いていきます。