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ココロ

「ないもの」よりも「あるもの」に目を向ける

脳をネガティブ脳からポジティブ脳に、使い方を変える方法の5段階目の話です。

人間の脳には、そもそもネガティブなことが浮かびやすい、
と言うことを最初にお伝えしました。

でも、そのネガティブなことが浮かんでいる状態のままの脳よりも、
ポジティブな脳の使い方をした方が、
行動が起こしやすかったり、
周りに協力してくれる味方が増えたり、
結果成功しやすかったりと、
たくさんメリットがあるので、
無理なくポジティブ脳に切り替えられる方法をお伝えしています。

1.ネガティブな思考が生まれることは自然、と認識する 
2.浮かんでくるネガティブな思考の中で、役立つものと役立たないものに分ける 
3.役立たないネガティブな思考は捨てる 
4.自己受容を高める 
5.「ないもの」よりも「あるもの」に目を向けるようにする 
6.「あるもの」に感謝する 
7.「どうなったらいい?」と考えてみる 


今日は、その5番目。



評価制度だけでなく、日常生活においても、
私たちは「今ないもの」「自分に不足していると思われるもの」をつい求めがちです。

「こうなるためには、これとこれを身につけなければ」ということから、
「お金がない!」という根拠のない漠然とした不安まで。

計画的に進めていて、「着実にステップを進んでいるぞ!」と思えている場合は、まだ良いのですが、
追い詰められていたり、自信を失っているような場合は、
ちょっと考え直すと成果が上がります。


「断捨離したいなー」とか、
「家の中に物が多いなー」と思う人は、
「ない思考」に陥っている可能性が高いです。



「今、ないもの」に意識が向いている時は大抵、自分の中にあるもの「リソース」に目が向いていません。



自分の中に「あるもの」(リソース)に目を向けると、
そのリソースを活かして、その先に進むことや、新しいスキルを楽しみながら着実に身につけていくことができるようになります。


例えば。
自分が目指す職位や職業があった時に、
その要件と自分を比較して、それに追いつこうとし、「ないもの」を身につけに走る。

これで起きる悲劇は、
・何故かいつまで経ってもその要件が満たせる自分にならない
・要件を満たすスキルを身につけたけど、気づくと自分らしさや「やりたいこと」とは違うことになっていた
というものがあります。


その悲劇を避けるためには、まずは自分のリソース「あるもの」に目を向け、整理することが有効です。


・自分の持っているスキル
・自分の性格
・自分の人脈
・自分の置かれた環境
・自分の考え方

これらを挙げてみて、それが身についた理由まで考えてみる。

「なぜ、自分はこのリソースを手に入れることができたのか」

そうすると、自分の大事にしたい価値観や、ついついやりがちな考え方の癖がわかってきます。

それを基に、この先の人生で満たしたいこと、実現したいことを、
リソースを活かして叶えていくには、どうしたらいいだろう?

と考えていくと、自分の価値観や自分らしさを大事にしながら、
その先に本当に必要なものを選び取って進んでいけるようになります。



「お金がない!」とつい言ってしまう人もそう。

「ない!」「ない!」と思っていると、どんどん無くなります。

時間がない、お金がない・・・

何故なら、脳は「思ったことを叶えるための情報を集め、行動を取らせてしまう」という特徴があるから。


では、「ある」ようにするにはどうするか。

「お金がある」「時間がある」と考え、それに自分で理由づけをしていくのです。


「お金がある」に対しては、
「何故ならば、私は今日も食事ができたから」
「何故ならば、私には着るものがあるから」
「何故ならば、私には住むところがあるから」
などなど、お金を支払った場面で、それができたことを思い出し、
それができた、ということは「あるから」だよなぁ、と思う、ということです。

「時間がない」に対しては、
せざるを得なかったことや、無駄に使ってしまった・・・と思うことに対しても、思い出して「できた」と考えます。

「何故ならば、仕事ができたから」
「何故ならば、子供の相手ができたから」
「何故ならば、漫画を読めたから」
「何故ならば、ぼーっとできたから」


こうして、「ある」「ある」という考え方に慣らしていくと、
自然とリソースに目が向きやすくなり、
それを活用して「どうしたい?」と自分自身で問えるようになります。


自分のスキルや性格面でのリソースが浮かびにくい、という方も非常に多くいます。


そういう方は、
「どんな些細なことでもいいから、その日できたことを、1日の終わりに1つ思い出してあげる」
ということをお薦めしています。

「今日はとにかく起きた、よくやった!」
「今日は会社行くの嫌だったけど、なんとか行った!よくやった!」
「今日は子どもにイライラしながらも、1日終えた!よくやった!」
「今日は何もしなかったけど、1日の最後にできたこと考えた、よくやった!」

最初はハードルが高く、
「できたことなんてないよ〜」
と困る方が大半なのですが、
「これくらいできて当たり前」というブロックを外すためなので、
最高にくだらないことが出てくるまで無理やり続けてください(笑)

「ない!」と思うところから捻り出せるようになると、
あなたの脳は最高にポジティブに向いてきます。

楽観的、とも言えるでしょうか。

そうすると、「あるもの」に目が向くだけでなく、
・細かいことがどうでも良くなったり(寛容になる)、
・白黒はっきりつける癖がなくなったりして、
まず生きやすくなります。


ここまでできたら、あなたの脳は結構ポジティブに向いてきています。

残りのステップはあと2つ!

次回はとても簡単に「あるものに感謝する」ということができるようになる方法をお伝えしていきます。