ママときどき上司
幸せな組織創りはこうする!
ココロ

人からどう思われているかが気になる人へ

「こんなこと言って、誤解されないかな?」
「この人、こう思ってるんじゃないかな?」
そう考えたら、どんどん不安になってきた・・・!

そんな時はないですか?

この思考は、自身のパフォーマンスを上げていく上では、最も不要なものです。



「とは言っても、頭に浮かんでしまう!」

と思う方もいますよね。


今回は、そんなあなたのココロが楽になる方法をお伝えしていきます。




前回まで、ネガティブ脳をポジティブ脳にするお話をしてきました。

ポジティブ脳だと、いろんなことに取り組みやすくなったり、成功しやすかったりするんですよ〜という話からでしたが、
自分の思考の癖を理解して、そこから抜け出す方法、なんていうものも、そこで書いていました。


人からどう思われているか、
人が自分のことを嫌っていないか、
気になってしまう人は、
前回までに書いてきた「事実と解釈を分けて考える」
という部分を意識して行なっていくと、ネガティブスパイラルから脱することができるようになります。

ネガティブな思考から生み出されるものって、ほとんどが実現しないこと、
ともお伝えしてきました。

それなら考えなければいいのに、
一度考え始めると、その沼にハマってしまうことがあるのも、
ネガティブ思考の特徴と言えるかもしれません。


「あの時のあの人の表情・・・もしかして怒ってたかな」
「こんな言い方しちゃったから、傷つけたかもしれない」

日本人の「事なかれ主義」は、空気を読む、察する、というところに美徳があるので、想像することが良しとされます。

道徳の授業で「思いやり」について考える時も、相手の特徴よりも、相手の気持ちを想像する、「自分がされたらどうだろう?」というような切り口で想像していくことがほとんどでした。


相手を思いやって、相手の望むことを先んじて行うことに「おもてなし」の精神もあったりするわけですが、
それがネガティブ思考と結びついてしまうと、冒頭に書いたような不要な思考や、不毛な時間を生み出してしまうのです。



これはとても危険です。

相手は微塵も気にしていないことを、悩み続けてしまうことだってあるわけですから!
実際には起きていないことに悩んで、神経をすり減らし、ストレスを抱えて、本来発揮できたはずのパフォーマンスが発揮できないなんて、こんなに勿体無いことはないと思います。


それをなんとか断ち切りたい。


そうするには、
人からどう思われているか気になった時に、その時の事実と、自分の解釈を分けるように整理してみることがお薦めです。




「今日、仕事の報告をしにいったら、上司がそっけない返事で返してきた」

こんなことがあったとします。

これに対して、
「あれ?欲しい回答と違ったかな・・・」とか
「私、大事にされていないかな・・・」とか考えてしまうのが、湾曲した解釈です。


上司はただ忙しかっただけかもしれない。
とんでもない重要事項に思考が持っていかれていただけなのかもしれない。

この場合の事実は、
「報告したことに対して、上司は目を合わせずにうなづくだけだった」
ということ。

自分が見えているもの、聞こえてくること以上の情報は、
全て「解釈」や「想像」です。

もし、気になるような態度だったら、確認をしたらいいんです。
「どうかされましたか?」とか。

でも、それができるような状況や関係性ではなかったら、
事実以外の頭に浮かんでくることは「もしかしたらその可能性があるかもしれないこと」として、
浮かんできてすぐに、これは自分の解釈なんだな、と切り分けるといいです。


何故なら、時間とともに、解釈が事実を飲み込んでしまって、
本当はそうではないのに、自分の頭の中ではそういうことに記憶されている!
なんてことが、ままあるからです。




人間、世の中のことを自分の見たいように見ています。
色眼鏡をかけて見ているようなものです。

「こうだ!」という思い込みがある状態で見ていると、
全てのことがそう思えるようになるんです。

「この人は性格の悪い人だ」と思ったら、


その人の性格のいいところの情報はあまりキャッチ出来ずに、
悪いところばかりをキャッチしてしまう。

さらには、「いいこと」にも捉えられるところを、「悪いこと」に湾曲して捉えてしまうのです。


「まさか〜!」と思っている方も、
自分の苦手なこと、嫌いなことや人ってありませんか?

物事にはいろんな側面がありますが、
その嫌な面しか見えていない可能性が大いにあるんです。


今「正しい」と思えていることだって、
いろんな側面から見たら、正しくないのかもしれない。

そう思うと、1つの情報から物事を判断するのは、難しいですよね。


でも、私たちの脳は、それをやってしまうことがある、
ということなんです。
そしてそこから生まれた考えを正当化する色眼鏡で世の中を見てしまうのです。





まずはそんな脳の仕組みを理解して、
「〜かもしれない」という思考が出てきいた時に、
ちゃんと断ち切って事実と解釈を分ける。

それが習慣づいてくると、物事を俯瞰で見られるようになったり、
人からの印象に振り回されなくて済むようになります。


「事実と解釈を分ける」

人のことが気になる人には、真っ先に試してもらいたい方法でした。