ママときどき上司
幸せな組織創りはこうする!
組織

周りからの理解が得られずに困る時(ポジションチェンジ)

いいチームを創りたい!
そのために私は一生懸命に動いているのに、周りの人が全然理解してくれない。
そんな時はありませんか?

ここでいう、「いいチーム」とは、会社の組織だけでなく、
家庭や友達関係も含みます。

夫が協力してくれない!とか
友人が理解してくれない!とか
関係に何かしら問題を感じている時です。



いいチームのイメージが湧いているからこそ、
現状との違いにひどく落胆してしまうこともありますよね。

私も、「こうしたい!」というチーム像がありありと浮かんで、
「よし!そこに向かってまっしぐらだ!」と思って動いてみたけれど、
チームメンバーがどうも動いてくれない。
むしろ後ろから引っ張られているような、そんな気がした時がありました。

今回は、そんな「周りからの理解が得られずに、温度差に困るとき」の突破方法で、役に立ったものをご紹介します。



「自分はこれが大事だと思っているのに、理解が得られない」
という時って、なかなかしんどいですよね。

私も、自分目線で考えると、孤独だし、目標達成への壁に感じるし、
もう嫌になっちゃう、やめちゃおっかな、と思うこともありました。

でも、個人の目標達成と違って、チーム創りの場合、周りの人の協力が不可欠です。

これはなんとかしたい、と思って、平本式コーチングの手法の一つ、
「ポジションチェンジ」で考えてみました。

ポジションチェンジとは、相手の立場になりきって、
相手が考えていることを出してみる、というものです。

よく「相手の立場に立って考えましょう」と学校でも教わりましたが、
このポジションチェンジは徹底的です。



まずは、隣に相手がいると思って、自分の気持ちを全て吐き出します。

自分に余裕がないと人の立場には立ちきることはもちろん、
人の意見を聞き入れることはなかなかできません。

しかも、自分の主張が通らなくて苦労している時は、
「まず自分の主張に寄り添ってもらいたい」と人は思っています。


だから自分の思いを最初に吐ききります。
コップに溜まった水を抜き、ちょっと余裕を作るイメージです。



その後、伸びなどをして気持ちを入れ替え、
相手の立場に実際に立ってみます。



自分に対峙している時の向きはいつもどんな感じだろう?
心理的距離で言うとどんな距離?
どんな姿勢で聞いていそう?

というように、とにかく形から再現して、徹底的に「相手の目線からものを見る」という状態にします。


その状態で、自分がさっき吐き出した言葉を、言い方もそのままに脳内再生してみます。
(コーチがいれば、コーチが自分の立場に立って、その言葉を全て投げかけます)


相手になりきって聞いてみた時、どんな感情が湧いて来ましたか?

それを全部吐き出してみます。



いやいや、そうは言っても私の立場だと困るんだよな。
わかるけどやりたくないんだよな。
今まで上手くいっていたのに、方法を変えようとするなんて意味がわからない。
いいことはわかるんだけど、やり方がよくわからない。
一人で突っ走ってるよね。
私の感情も大事にして!

などなど、いろんな言葉が出てきます。



このポジションチェンジをやってみると、
普段から人の立場に立って考えているつもりだったのに、
「あれ!こんな視点や思い、気づかなかったなぁ」ということが多々出てきます。

別にその人が憑依してきてる訳ではないんですが、
それくらい、人は普段「自分目線」で物事を考えている、
ということなんですよね。



視点を意識的に変えて、どっぷり体感することで、
今まで以上に相手目線で物事を見られるようになります。



私はこれをやってみた時、
「あー、説明不足だったのか」とか
「相手の感情が動いていなかったのか」とか、
それはそれはいろんな気づきがあり、
その後、相手が動いてくれるアプローチに変えることができました。



一生懸命になればなるほど、人は視野が狭くなり、自分目線に陥っていきます。


猪突猛進することで、目標達成しやすくなることも確かにありますが、
「周りの人が足枷になっている」
「なんか上手くいかないな」
という時は、このポジションチェンジをしてみることで、
現状は打開していきます。


私も行き詰まってはポジションチェンジの繰り返しで、
「ちゃんと進んでいるんだろうか」と思うこともありますが、
タイムラインで振り返ってみると、
1年前にはいなかった場所にちゃんといることに気づきます。

詰まりは新しいアプローチのチャンス!
道を変えれば、ちゃんと望んだ未来に辿り着けます!