複数回にわたって、ネガティブ脳をポジティブ脳に変換する簡単なステップを紹介していますが、今回が最後のステップです。
【ネガティブ脳をポジティブ脳にする7ステップ】
1.ネガティブな思考が生まれることは自然、と認識する
2.浮かんでくるネガティブな思考の中で、役立つものと役立たないものに分ける
3.役立たないネガティブな思考は捨てる
4.自己受容を高める
5.「ないもの」よりも「あるもの」に目を向けるようにする
6.「あるもの」に感謝する
7.「どうなったらいい?」と考えてみる
「どうなったらいい?」と考えてみる、ということですが、
これをステップの最初にやろうとすると、
「浮かばない・・・」となって苦しむことが多いです。
上記のステップを踏まずに「どうなったらいい?」を考える必要がある時は、敏腕コーチにコーチングしてもらうしかありません(笑)
逆に言えば、7ステップで進んでいけば、
自分で「どうなったらいい?」が考えられて、
セルフコーチングができてくるようになります。
この、「どうなったらいい?」というのは、
自分の本心に気づくための問いです。
ポジティブに未来を想像する時に「どうなったらいい?」と問うだけでなく、
ネガティブな感情や傷つくようなことがあった時にこそ、
「どうなったらいい?」と自分に問うことが、
気持ちや脳のリカバリーを早めます。
その時に、ただ「どうなったらいい?」と聞くのは、
ネガティブからポジティブに、ぐるんっと切り替えなければならないので、
なかなか負荷がかかるのですが、
「そうだよね、嫌だったよね」
と、自分の気持ちに寄り添ってあげることで、
ワンクッション置けて、その後「本当はどうなったらいい?」と
考えやすくなります。
これは平本式で平本さんが推奨している方法です。
自分の気持ちに寄り添いもなく、未来を描こうと思っても、
なかなか出てこないか、自分のネガティブな気持ちに蓋をすることになります。
すると、そこで出てきた「本当はどうなったらいい?」に対する答えは、
自分の本心まで辿り着けていないか、
気持ちに蓋をしてしまっているから、
なかなか次の行動に踏み出せない、なんていう状況を生んでしまうのです。
この、「自分の気持ちに寄り添う」ということ、
最初は形式だけでも構いません。
「嫌だー!!」って思ったら、「うんうん、嫌だよね」と言ってあげるだけでいい。
でも、それをやっている内に、
自分が自分の一番の味方になることができます。
この辺りの話は、4番目のステップの「自己受容を高める」の記事で詳細を書いていますので、良ければご覧ください^^
自分が自分の一番の味方でいてあげられるって、最強モードなんですよね。
他人は、いつも味方でいてくれるとも限らない。
味方でいてくれるとしても、自分が望む言葉をかけてくれるとは限らない。
でも、自分なら、望む言葉をかけてあげることができますよね。
その際に、自分の気持ちに寄り添えない人は、
「こうあるべき」という考え方をしがちな、
責任感や正義感の強い、真面目な方が多いです。
寄り添う時にはノージャッジなので、
「あるべき」は一度、傍に置いておいてあげてくださいね。
味方がいれば、安心して本音を言えるようになります。
「頑張るべきところだから、そう思っちゃいけない」と思った途端に、
自分の中の本音は押し殺されてしまいます。
それが継続していくと、
「自分がやりたいことがわからない」
「何があったら幸せかわからない」
「社会の常識や価値観に縛られてしまって、身動きが取れない」
という状態になってしまいます。
「これが自分の価値観だ!」と思っていても、
案外、自分の本心ではなく、社会で刷り込まれている価値観だったって、
結構ある話です。
「○○しないといけない」
という考えが出てきたら、
それは大抵、社会から刷り込まれたものです。
結婚しないといけない、とか、
ローン組んででも家を買わないといけない、とか、
人に迷惑をかけてはいけない、とか。
「自分はどうしたいか」と考えることは、
習慣づいていないと「難しい」って思う方も、
私がコーチングで関わらせていただいた方には多くいました。
でも、全ての行動は「自分がどうしたいか」がわかっていると、
整合性が取れて、上手くいき始めます。
「自分がどうしたいか」ではないと、
どうも行動に移せなかったり、言動に矛盾が生じたり、
色々と拗れてしまうんですよね。
そしてこの「自分がどうしたいか」「どうなったらいいか」を浮かべられて、
行動が取れるようになってくると、
かなり幸福感を感じやすくなります。
人は、「自分の人生を自分でハンドリングできている」と思えると、
幸せを感じるんですって。
「幸せだな」って感じられる瞬間が増えると、
ポジティブ脳に傾く頻度も、それだけ多くなります。
毎日「幸せだな」って感じられる瞬間のある人生、どうですか?
しかもその幸せは、自分がハンドリングして作り出していると思ったら、
それだけで安心できたり、「幸せだな」って、また思うかもしれないですよね。
そして、「嫌だなー」という気持ちがぐるぐる巡っている時間は、
ストレスによって体にも悪影響が及んでいます。
「本当はどうなったらいい?」
「だからこそどうしたい?」
と聞くことは、ストレスを受けている時間を短くできる上に、
自分の価値観に意識がフォーカスするので、
人間関係の嫌なことだった場合は、その人を嫌いにならなくて済みます。
その人のこの部分が嫌だった、
だからこそ自分はどうしたいのか。
それを考えると、
「あ、この人のこの行動は、自分のこんな価値観と違っているんだな」
と認知できるようになるから、その人全体を嫌わずに済むんです。
この考え方ができるようになる前は、
「敵か?味方か?」というくらい、
白黒はっきり思考(ネガティブ脳に多い)でしたが、
今は寄り添いもできるようになってきたので、
「あー、この人のここは私の価値観とは違うなー。次からはこうしよう。」
だけで済むようになり、
身の回りに敵(自分が勝手に思ってるだけ:笑)が減り、とても生きやすくなりました。
そして、嫌なことがあっても、
その体験から自分の価値観を導き出して、
その価値観を生かしたアクションを考えるので、
全てのネガティブな体験が、その後の人生の糧になるんです。
ネガティブな思考に振り回される時間を減らして、糧にしてしまう!
これはとっても生産的!
だから最強モードなんですよね。
この最強モードが手に入ると、
叶えたいことを実現するまでの時間が劇的に短くなります。
なんてったって、
自分の価値観に基づいている「やりたいこと」だから、
実現するための行動をとらずにはいられなくなるのと、
生産性が高くなってるから、時間が短くなるんです。
しかも周りからは「ポジティブな人」と思われて、
人が集まってきます。
人は、幸せそうな人が好きなので。
これを読んでくださっているあなたの思考が、
少しでも楽になって、幸せを感じる瞬間が増えたら嬉しいです。