今までは自分をリソースフルにする方法や脳をポジテイブにする方法を主に書いてきました。
今回からしばらくは、組織創りの話に移って行きます。
なぜならば、私の自分軸は「自分も周りも生きやすくすること」であり、
その上で、人生の3分の1程度を占めているであろう「仕事」を楽しめる状態にすることは、とっても影響が大きいことなんです。
最高に幸せな人生の中には、最高に幸せな仕事がある、と思っています。
そして、私は組織に属しつつ、個人事業主でもありますが、
1人でする仕事って、世の中にそう多くはありません。
人と関わる仕事がとても多い中で、仕事の満足度に人との関係が影響することが多々あることは、感覚的にもよくわかりますよね。
だから、職場の人間環境だったり、どんな人と仕事をするかということは、
非常に重要なことだと思っています。
タイトルの「仕事は何をするかよりも誰とするかが大事」ということですが、
各種サイトにもよく上がっている仕事の悩み事ランキングで1位をとるのは、
仕事の内容や給与を差し置いて、「職場の人間関係」になっています。
職場の人間関係の悩みは、平成でも令和でも、堂々の1位になることが多いものでした。
なぜかと考えてみると、
「7割の人は自分のやりたいことがわかっていない」ということで、
それよりも日々影響を受けやすい人間関係の良し悪しで、
その日一日の満足度が変わってくるのだろう、ということや、
アドラー心理学に基づく平本式でいう、「共同体感覚」、
つまり、「人は「1」自己受容「2」他者信頼「3」貢献感を感じていると幸せを感じる」というものから、
「何をするか、という自己実現よりも、他者信頼や貢献感から幸せを感じやすい」のではないか、と考えられます。
しかも、目標に向かったり、成果を上げる上では、
仲間からのどんな声かけ(勇気づけ)があるかは、結構重要なものになってきます。
最近は「ポジティブ心理学」の普及から、
「成果が出るから人が幸福になる」のではなく、
「幸福だから成果が出る」という発想が浸透してきています。
そのために、「働きがい(エンゲージメント)」に着目が集まってきています。
(参考文献:人事のためのジョブ・クラフティング入門
著者:川上 真史 , 種市 康太郎 , 齋藤 亮三 )
エンゲージメントが高ければ(仕事に没頭していれば)、
成果も出やすい、というわけです。
そのエンゲージメントを高める上で、大事なのが組織の「心理的安全性」。
互いの違いを認めて信頼できる、安心安全な場所であれば、チャレンジがしやすい。
失敗したとしても、「ナイストライ!」の精神で支え合える。
支え合えるから、自然と自分も成果のために貢献したいと思える。
ざっくりまとめると、これが心理的安全性の高い組織の特徴です。
成果を上げるのには「心理的安全性」が大切であり、
「心理的安全性」を築くためには職場の人間関係が良好であることが大切である、
ということです。
そして、幸福を感じるための要素の話に戻ると、
「貢献感」も大事な要素でしたよね。
世の中の仕事は、どんな仕事も「誰かの役に立っているから存在している」わけであり、
それを意識すれば幸福を感じるための要素、「貢献感」は満たされます。
でも、それよりもっと手っ取り早く貢献感を感じられるのは、
やっぱり一緒に働く人の役に立てた、とか、喜んでもらえた、とかいう場面ではないでしょうか。
職場の人間関係の中で「ありがとう」の声かけが多ければ、幸せに働けて成果も上げやすくなるし、ギスギスしていれば、どんなにやりたい仕事だって、その人間関係が自分のメンタルに影響して本来発揮できるはずのパフォーマンスが発揮し切れないということは、珍しくないと思います。
ここまで書いてきて、私も改めて「人間関係と成果は直結する」ということを再認識しています。
「そうだよね、人間関係、大事だよね。」
そうは思うけれども、いろんな人が働いている中で、その人間関係を良好にすることが簡単ならば、悩み事に上がってこないですよね・・・。
正論だけ並べていても夢物語になってしまうので、
次回は「職場の人間関係を良好にする具体的な方法」について書いていきます!